No2. 未来予測の確実性

<明日の天気予報でさえしばしば大きく外れる>

日本が世界に誇るアメダス(AMeDAS ; 自動気象データ獲得システム)は日本全国1300か所に張り巡らされ、そのデータでコンピュータを用いて数値予報モデルで解いていますが、それでも明日の天気予報でさえしばしば大きく外れます

<複雑系カオス>

これは、気象現象が、複雑系カオスであるからです。自然現象に限らず、社会現象でも地球上の出来事は大抵複雑系カオスですから未来予測は困難・・と言うよりもいくらコンピューターの性能がよくなってもAIが進化しても、ほとんど不可能でしょう。ベルリンの壁の崩壊やブラックマンデーなどもかなり直前まで予測できた人は殆どいませんでした。蝶々が羽ばたくかどうか・・・「バタフライ効果」で、将来は大きく変わるのです。

<複雑系カオスでない現象>

しかし、未来予測が面白いほどに当たる現象もあります。それは、複雑系カオスでない現象です。例えば代表的なものに天体のマクロな運動があります。日食や月食、彗星が地球に接近して来て観測される時期については、かなり正確に予測されています。何十年、何百年先のことであろうとおそらく当たるであろうと考えられています。それは予測と言うよりも、「決まっているもの」的な捉え方をされています。日食や月食の時間帯がずれた・・・と言う話は聞いたことがありません。しかし、予期せぬ第3の天体の接近や衝突などがあれば、日食や月食などの予測も外れ得るでしょう。それがほとんど起こり得ないくらい宇宙の物質密度は小さいと言うことでかも知れません。

<ある方向に収束するカオス現象>

では、21世紀に文明崩壊すると言う予測はどうでしょうか?その前に複雑系カオスではあるけれど、収束する方向が確実に予測できる現象を考えてみましょう。例えば、大きな円錐形のロートに無造作に放り込んだ数個のビー玉が、はじめはお互いぶつかり合って、揺らぎで色々不確実な動きをしたとしても、結局全部円錐形のロートの中心の穴に落ちるのです。もう少しカオスな例でいえば、沢山の金魚が泳いで小さな水槽から、光合成をする水草を平衡状態から80% ほど取り去って、酸素の泡が出てくる機械を止めてしまえば、しばらくして金魚は、酸素を求めて水面近くで口をパクパクさせて、まあ1週間もすれば、多くが死んでしまうと予測され、その通りになる可能性は高いでしょう。

<文明崩壊の予測>

21世紀文明崩壊の予測もこれらの現象に似ているかも知れません。無限の要因がある複雑系カオスでありながら、環境も社会もいろいろな面で破局を迎えている現在、現代文明は21世紀に崩壊する・・・と、マクロに言えるのではないでしょうか?この予測が当たるのは辛い事で、当らないで欲しい・・・と思う一方、崩壊するとすれば、その時期が早ければ早いほど、カタストロフ的被害は小さくなるでしょう。バベルの塔は、高く積み上げれば積み上げるほど、崩壊したときの衝撃は大きいのです。

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